令和3年3月2日(火)、秋田市の遊学舎を会場に「花のまちづくり協働推進セミナー」を開催しました。当日は県内各地域で花壇づくりや花いっぱい運動に取り組んでいる方々など約40名が参加してくださいました。
セミナーでは、秋田県内の地域住民による花のまちづくり活動や市町村による花いっぱい運動の事例発表が行われました。また、リモートで参加してくださった公益財団法人日本花の会の越後秀人さんから、全国の花のまちづくり活動の事例について話題提供をいただきました。
最初に、羽後町生活環境課の髙橋浩子さんから、羽後町の花いっぱい運動の取組について事例発表がありました。羽後町では、平成26年度から町の環境美化と地域交流の活性化を目的として、「うごまち花いっぱい花壇コンクール」を開催するなど、花いっぱいの町づくりに取り組んでいます。
次に、大仙市太田町の後藤光三さんから、「おおた花の会」と公民館、学校、地域住民等が協働で取り組んでいる太田の花のまちづくり活動や「おおた花だんフェア」について事例発表がありました。また、後藤さん個人の家庭花壇に関する事例や工夫についてもご紹介いただきました。
公益財団法人日本花の会の越後秀人さんは、東京からリモートで参加していただき、全国の花のまちづくり活動の事例や、自らが全国花のまちづくりコンクールに関わってきた経験の中で気づいたことについてお話をしていただきました。
越後さん「全国花のまちづくりコンクールは、単なる花壇コンクールではなく、周囲の景観との調和を考えて花を配置しているか、多年草や花木類も組み合わせて環境に負荷をかけない工夫をしているか、美しい街並みや風景づくりを考えているか、また、地域のコミュニティや住民、ボランティアがどのように関わっているかなど、花と人・花と社会との関わりの中で花が社会に及ぼすプラスの影響「花の社会性」を活かした花のまちづくりが行われているかを審査します。私がこのコンクールを通して気づいたことは、①花を育てる子どもは愛情深い人に育つ、②花の世話をする高齢者は元気で笑顔、③そんな子どもや高齢者を地域・住民が支援する、④花でつながるまちはきれいで気持ちがいい、住みたい!ということです。」
「花づくりは地域づくりと人づくり」として、これからも市民と行政、企業等との協働・連携による花のまちづくり活動の輪を広げ、元気な秋田づくりを目指していきたいと思います。