「花の祭典」におけるスタッフ裏話をひとつ。
「ダリア染めドレス披露」のモデルさんには今回、ドレスを着ていただくだけでなく、どうせならば「こちらのダリアを使って染めました」と、本物のダリアを持ってもらおうと考えた時、その花の調達をどうしようかに大変悩みました。
「花いっぱい運動」は本来、土のついた「花だん」や、その普及活動を通じて地域づくりや女性・高齢者・子ども等が世代間を問わず活動できる場の支援をしていますので、種苗屋さんの伝手はあっても「切り花」となると分野が違い・・・さて困りました。
かといって「花の祭典」会場内で使用したお花は、基本的には花卉商の方々が用意したものが多く、イベント終了後には抽選にて即売する商品でもあるため、いくら実行委員会のメンバーといえど「秋田県花いっぱい運動の会」の事業の為に勝手に使うわけにはいきません。
考えあぐねていたところ、「雄和ダリア染め研究会」の渡部様や、うちの佐竹会長の縁もあり、雄和のダリア生産の第一人者である鷲沢様ご本人から直接いただくことが可能となりました。
そして何と、今回特別に腕の良いフローリストさん(假屋崎省吾さんのお弟子さんとか…)にブーケを作っていただいたのです。
が!箱を明けてみると・・・残念なことに、花そのものの痛みが目立つため、これはとっても本番で使うには厳しい。リハーサルでのみお披露目することとなりました。
幸い、ブーケと共に予備が数本入れてありましたので、本番用に急遽、状態が良い花を選んで、花のヤマトの吉川さんにお願いしリボンでまとめていただくことができました。
結果、大成功!
深紅の大輪ダリア二輪がドレスの色を穏やかに引き立て、気品とその存在感を会場のお客さんに魅せてくれました。
ダリアの花言葉は、その花の種類によっていくつかあるようですが、良い意味では「感謝」「華麗」「優雅」とあります。
まさに、今回は様々な方に支えられ、臨機応変な対応のお陰で、花言葉に添った舞台が実現しました。
関わった皆様には、改めて感謝申し上げます。